CASE268 売り上げ拡大と損益分岐点 どう設定

沖縄県よろず支援拠点

2020年02月09日 08:04

販売価格見直しで利益





令和 2 年 2 月 9 日(日曜日) 沖縄タイムス 経済面掲載



 ◆ 企業名 Leather Work Make(レザーワークメイク)
 ◆ 業 種 皮革品製造販売
 ◆ 所在地 北谷町
 ◆ 資本金 個人事業
 ◆ 創 業 2018年
 ◆ 従業員 2人


【相談】
 革製品の自社既製品の販売以外に、オーダーメード製品も受注している。オーダーメードの原価管理の方法が分からないので利益もよくわからない。売り上げ拡大と損益分岐点の設定についてアドバイスが欲しい。


【回答】
 Leather Work Makeは北谷町美浜で手作りの皮革製品を販売する、創業3年目の店である。売り上げの拡大にはまず集客で大切ある。ホームページやSNSの情報発信、更新は定期的に行っていているので問題ない。しかし店舗への集客にはいくつかの課題が見つかった。
 店の前が公共駐車場になっており、正面入り口に車が駐車すると見えづらい。何のお店かわからないので客が店内に入りにくいことがわかった。まず、離れた場所からでもわかるよう、店舗正面の上部にインパクトのある看板の設置を提案した。次に店に入った客の店舗滞在時間を伸ばし、商品購入確率を上げるため、商品陳列、客導線を一緒に検討し、改善を提案した。
 売り上げが拡大しても利益が出なければ意味がない。代表の山城良太氏に聞くと、原価管理ができていないので適正利益なのかわからないと言う。販売価格には材料費のみ計上し、人件費、必要経費(水道光熱費、機械の減価償却費など)が計上されていない。サンプル作成費も原価に含まれてないため、利益が出にくい状況だった。
 オーダーメード製品、自社既製品そのれぞれの売上単価、原価、粗利益を確認する作業を行い、適正な販売価格の見直しを行った。毎月の予算と実績を比較して改善を進めた結果、売上販売数が秋以降徐々に伸び、2年目の売り上げは前年比178%増となった。
 3期目に入った今期の対策は、製造の一部を外注化し、自社商品の適正在庫を確保すること、原価を下げるために原材料を国内卸しから、海外からの直接仕入れに切り替えることを検討している。今後も良質な製品作りを進め、さらなる売り上げ、利益の拡大を目指している。問い合わせはLeather Work Make。電話098(914)1014
県よろず支援拠点コーディネーター・金城力

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点、電話098(851)8460。または地元の商工会にお問い合わせください。



レザークラフト、レザークラフト工房
Leather Work Make (レザーワークメイク)
TEL : 098-914-1014
HP : https://leather-work-make.business.site/
インスタグラム : https://instagram.com/make.lw
BASE(ネット販売) : https://makelw.base.shop/
〒9040115 沖縄県中頭郡北谷町字美浜 9 番地 39
デポアイランド内コンテナショップ
営業時間 : 12:00 ~ 21:00



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