CASE 476 黒毛和牛 独自の強み生かしたい

沖縄県よろず支援拠点

2024年04月28日 06:35

ターゲット絞り広報戦略




令和 6 年 4 月 28 日 沖縄タイムス 経済面掲載


 ◆ 企業名 株式会社 新里牧場
 ◆ 業 種 畜産業
 ◆ 所在地 石垣市
 ◆ 資本金 非公表
 ◆ 創 業 2021年
 ◆ 従業員 1 人

【相談】
 全国的に下落している黒毛和牛(子牛含む)の取引価格。生産コストも上昇しており、独自の技術で繁殖から肥育まで一貫して取り組んでいる強みを生かした売り上げ拡大に取り組みたい。

【回答】
 新里牧場の強みは「繁殖から肥育まで独自の技術で一貫した畜産経営を行っており、一頭一頭をしっかり管理することで優秀な牛を育てることができることである」と新里まり子さんは教えてくれた。
 新里ファミリーで作り上げた『Shinzato Family made』をモットーに育てた牛は、JA石垣牛の枝肉共励会で最優秀賞を獲得。子牛の競りでは国内過去最高値の1100万9900円を記録し業界からの評価も高い。後輩の同業者が教えを乞うほど繁殖と肥育の技術と実績で高い評価を得ている。
 しかし、飼料価格や燃料・光熱・輸送費の高騰に、物価高に伴う需要減少、労働力確保の難しさなど、畜産を営んでいくには厳しい状況に置かれている。
 新里牧場ではこの危機を乗り越えるため、ブランド力のある「石垣牛」以外にも新たな売り上げの柱が必要と考えた。そこで、経産肥育された石垣島産国産黒毛和牛「新里牛」の活用を企画、販売記念セールのチラシと「新里牛」の商標取得について相談を受けた。
 状況をうかがい、まずは地元での認知度向上と今後のブランディングの2点に取り組んではどうかと提案した。その上で、地元新聞への広告掲載や販売記念チラシの折り込み、ポスティング、口コミなどで事で販路を広げたい。
 ブランディングにおいては、ターゲットを絞ることで広報戦略や販路開拓へ向けた取引先の検討や商談等の分析が明確になり、実現性の高い計画作成が可能になると伝えた。さらに商標の取得へ向けてINPIT(知財総合窓口)の専門家との連携支援を行った。


新里牧場のロゴマーク

 会社のロゴマークは家族の絆、人とのつながりを大切に日々成長するという思いが込められている。今後も引き続きよろずは「新里牛」のブランディングが確立されることを応援していきたい。問い合わせは株式会社新里牧場、電話080(1742)1458
(県よろず支援拠点コーディネーター・平田睦

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点 電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会にお問い合わせください。

株式会社 新里牧場
沖縄県石垣市八島町 2-9-5 2F


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