CASE 449 コロナ融資 返済開始迫る

沖縄県よろず支援拠点

2023年10月15日 11:28

受注増へ取引先を開拓




令和 5 年 10 月 15 日 沖縄タイムス 経済面掲載


 ◆ 企業名 吉鉄筋工業
 ◆ 業 種 鉄筋加工・組立業
 ◆ 所在地 中城村
 ◆ 資本金 個人事業
 ◆ 創 業 1994年
 ◆ 従業員 3名

【相談内容】
 コロナ影響前は年商3千万円ほどであったが現在年商1千万円程度まで落ち込んでいる。コロナ融資の返済が年明けより開始予定で、このまま売り上げが回復しないと返済が厳しい状況のため何とかしたい。

【回答】
 鉄筋工事会社を経営している吉鉄筋工業の新城立信さんは、マンション工事をメインに商業施設やテナントなどにも対応、実績も豊富である。社員1名、パートおよびパートナー10人(外注親方)という体制で頑張っている。
 特定の元請け会社との取引が主要だが、コロナの影響での受注減少に伴い売り上げが激減。資金調達計画策定の必要があり、コザ信用金庫に相談、同金庫の職員同行で相談に来られた。
 資金調達計画については既にコザ信用金庫とともに進めており、よろず支援拠点の相談では(1)新たな取引先の開拓(2)マーケティングとプロモーションの課題解決に重点を置いた。
 従来の元請け会社の受注量が減少しているため、新たな取引先を探す必要性を提案した。新城さんは義理堅い性格で、新しい取引先開拓に遠慮がちだったため、新規の販路開拓はビジネスの存続と成長に不可欠であることを、コザ信用金庫と協力しつつ丁寧に説明した。
 現実的な目標を設定し、大きな一歩ではなく小さなステップから始めることで、新城さんのプレッシャーにならないよう配慮した。地元建設会社や不動産開発業者など連携先を開拓し、新たな案件を見つける事に注力した。




吉鉄筋工業の県内での施工事例

 また、新しい取引先を引き付けるためマーケティング戦略を強化、ウェブサイトを活用し、ビジネスの知名度を高めることに努めた。その結果、建築会社との新規取引に向けた面談の機会を掴み、その他にも問い合わせの電話やメールも来るようになった。
 鉄筋工事業は競争が激しい分野だが、適切な対策を講じれば再び安定した経営を築くことができる。引き続き金融機関とともにサポートしていく。
(県よろず支援拠点コーディネーター・金子泉

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点 電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会にお問い合わせください。

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