CASE 510 「健康茶」開発 販路開拓は?
まず「商品提案書」作成
令和 6 年 12 月 29 日 沖縄タイムス 経済面掲載
◆ 企業名 自然療法センター(日本亜健康研究所株式会社)
◆ 業 種 専門サービス業
◆ 所在地 那覇市壷川
◆ 資本金 600万円
◆ 創 業 2007年
◆ 従業員 1人
【相談】
自社で研究開発した沖縄産のカラキを含む植物原料をブレンドした健康茶「楽管茶」の販路を展開したいが、研究者で営業経験がなく、どう販路開拓すれば良いかが分からない。今後の展開についてアドバイスが欲しい。
【回答】
代表の柯彬(かひん)さんは、中国で内科医を勤めた後、琉球大学で医学博士号を取得。「未病」の状態を検査する「亜健康人間ドック」を開発し2007年に法人化し、15年には那覇市壺川で「自然療法センター」を設立した。個々人に合わせたアドバイスで、薬に頼らない自然治癒力を高める「脱亜健康プログラム」を提案してきた。
今年3月に県産のカラキを含む植物原料をブレンドした健康茶「楽管茶」を研究開発、県内で製造し販売を始めた。柯さんは研究者としての経験は豊富だが、営業や販売の分野は未経験である。販路開拓や営業方法、商談会の出展方法、補助金の活用などをよろず支援拠点に相談に来られた。
まず、「楽管茶」の特徴や魅力を効果的に伝える「商品提案書」の必要性を伝え、作成することを提案した。県外商談会に活用可能な「稼ぐ県産品支援事業」への応募を勧め、採択された。その後同商品で日本の特許を取得。また、柯さんの夫で医学博士の梁運飛氏が執筆した「楽管茶」に関する研究論文が優秀論文賞を受賞した。
自然療法センターの「楽管茶(らくかんちゃ)」
11月末の東京ビッグサイトでの展示会への出展も決まり、展示会にむけて商品提案書のブラッシュアップをサポート。商品の特徴や原材料、効果効能、製造体制の安全性、国内特許、自社の強みなどをまとめた。さらに展示スペースのレイアウトや試飲場所の設計、PRパネルの配置に関しても助言。日本語が話せる販売員を配置することなど、具体的な提案を行った。
現在、展示会で出会ったバイヤーとの商談が進行中である。柯さんは相談の継続を希望されており、今後は商談の成約や販路拡大に向けて二人三脚でサポートしていきたい。
お問い合わせは自然療法センター(日本亜健康研究所株式会社)電話、070(5815)6688。
(県よろず支援拠点コーディネーター・
林玲)
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