CASE383 新売店 リニューアル開業したい
リピート率向上目指す

令和 4 年 6 月 12 日 沖縄タイムス 経済面掲載
■ 企業名 バスターミナル売店
■ 業 種 小売業
■ 所在地 石垣市
■ 資本金 個人事業
■ 創 業 2021年10月
■ 従業員 1人
【相談内容】
石垣市の中心市街地にあるバスターミナル内の売店が閉店したので、同じ場所で新たな売店をリニューアル開業したい。取扱商品の選定や売り上げの拡大、安定した経営をするための方法について相談したい。
【回答】
石垣市の中心地にあるバスターミナル内に新しく売店を開店することになった金城善明さん(44)。前の店舗をリニューアルして創業するため、準備のための相談でよろず支援拠点石垣島サテライトを訪れた。
店舗面積は小さいが、バスターミナルは新石垣空港と市街地や、八重山諸島の往来の拠点である離島ターミナルをつなぐアクセスポイントである。立地の強みを生かした店づくりのイメージはあるものの、ターゲット客や商品構成など、具体的な構想はなかった。
まずは過去の営業実績や販売傾向を調べて状況を把握してもらった。利用者は地元市民や石垣島を訪れるサラリーマン、建設作業員が多く、次いで市街地から空港へ向かう観光客の利用が多いという結果だった。当初は、空港と離島ターミナルを往来する観光客の導線を強みとして、お土産品などの販売を想定していたが、商品構成や営業時間を練り直す事にした。
主力商品の弁当などの軽食に加え、八重山そばを食べることができるイートインスペースを配置することで、午前中から昼食時に地元客や近隣で働く人向けにリピート率の高い販売が可能と想定できた。
石垣市のバスターミナルビル
相談から1か月後には開業し、計画通り売り上げを順調に伸ばしている。今後は観光客層に向けた菓子などの土産品の販売も計画しており、売り場での販売傾向を分析、季節に合わせた商品を扱う事で顧客の利便性が高い店づくりを目指している。省スペースで効率的な販促を取組み、地元に根ざした島の新しい玄関口として、地元客にも観光客にも愛される店づくりを取り組む金城さんを今後も引き続き応援していきたい。
(県よろず支援拠点コーディネーター・石垣市サテライト・
池淵功寛)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点 電話
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