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CASE 484 訪問看護と保育事業始めたい

開業資金に融資とCF

沖縄県よろず支援拠点 沖縄タイムスカルテ記事 支援事例


令和 6 年 6 月 23 日 沖縄タイムス 経済面掲載


 ◆ 企業名 株式会社27
 ◆ 業 種 訪問看護事業
 ◆ 所在地 糸満市
 ◆ 資本金 非公表
 ◆ 創 業 2024年
 ◆ 従業員 非公表

【相談】
 27歳で難病ALSを発症。自分の将来のために看護師の同級生に相談し、一緒に訪問看護事業と保育事業の開業を予定している。開業準備のために何をしたらいいか相談したい。

【回答】
 看護師である佐川かんなさんと同級生の眞榮田純義さんは共同で訪問看護事業を開業予定である。きっかけは眞榮田さんが27歳で難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、同級生で看護師でもある佐川さんへ自身の将来について相談したことだ。
 難病ALSは全身の筋肉が動かなくなるため将来24時間の看護・介護が必要になる。家族への負担を軽減する事ができないかと佐川さんと相談し、自分で将来の環境を整えるべく訪問看護事業の立ち上げを決心した。当初は子ども好きな佐川さんの意向もあり、訪問看護事業とそこで働くスタッフのための保育所の開業も検討されていた。開業に向けた準備のためによろず支援拠点に相談に来られた。
 相談当初、佐川さんは出産前の妊婦さん、眞榮田さんはALSである。お二人が置かれた状況を踏まえ、訪問看護事業や保育事業の開業の手順だけでなく、経営に関する留意点と現状を時間をかけて説明した。それぞれの事業について市場調査や現状把握をした上で、本来やりたいことは何か、今何でスタートすべきなのか、考えてみることを提案した。

眞榮田純義さん(右)と佐川かんなさん

眞榮田純義さん(右)と佐川かんなさん

 その結果、まずは訪問看護事業を眞榮田さんの地元糸満市で開業することが決まった。眞榮田さんと佐川さんの役割分担も考慮した法人設立をアドバイスし「株式会社27」を設立。開業資金の調達は、沖縄振興開発金融公庫への融資申請と併せてクラウドファンディング(CF)も提案した。既に眞榮田さんの講演会には数百名の来場者がある。会場での寄付やCFは効果的な資金調達方法である。その結果、希望通り糸満市内に事業所も決まり、6月7日よりREADYFORにてCFも開始された。まずは開業目指して引き続き支援を行っていく。
問い合わせは株式会社27、kngsk.62@gmail.com
(県よろず支援拠点コーディネーター・小松崎愛

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点 電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会にお問い合わせください。

※オリジナルの新聞紙面は「CASE439」とありますが、正しくは「CASE484」(連載第 484 回)です。



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Posted by 沖縄県よろず支援拠点 at 08:38│Comments(0)開業・創業コーディネーター小松崎 愛
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